


電話番号こそ異なるけれども、どうやらこれは熊本・下通1丁目にある純喫茶「ビギン」のマッチ箱のようです。
“TEA ROOM IN LATIN RHYTHM BEGUINE”と書かれた面にある絵と同じ看板(カラー版です)が今もあります。
これは楽器を演奏する人(?)を線だけで表現しているのでしょうか?
署名(サイン)があるのですが、どなたが手掛けたのでしょう。僕はとても気になります。
“BEGUINE”とは”西インド諸島、カリブ海のマルチニーク島、セントルシア島で伝統的に踊られる速い2拍子のダンス音楽”を意味していましたが、”欧米に入って「社交ダンス」化されたときに、スローな4拍子の音楽へと変化した”と言われています(諸説あり)。
そう、「ビギン・ザ・ビギン」の「ビギン」。
あっ、カタカナで書いたらどちらの「ビギン」かわかりませんね。「Begin the Beguine」。後ろの「beguine」です。コール・ポーターが作曲した歌です。
“私は勘の導くままにステレオ・セットのターンテーブルにフリオ・イグレシアスの「ビギン・ザ・ビギン」をセットして、日没を待った。(村上春樹「夜のくもざる – 村上朝日堂短篇小説」収録の「フリオ・イグレシアス」、1995年、平凡社)”
「純喫茶ヒッピー」さんが2014年2月9日 に”純喫茶ビギン“というタイトルでこの熊本の音楽喫茶「ビギン(BEGUINE)」のことをまとめていらしゃるので、お店のことはそちらを参照してください(許可を頂いています)。
末長く愛されるお店であることをお祈りいたします。