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雑文

塗り立てに雨

塗り立てに雨

買ってきた油性耐久塗料で錆や剥がれの目立ってきた自宅のトタン部分や雨戸を塗り直していた。
「立て板に水」でも「横板に雨垂れ」でもなく – 最近の僕は故事ことわざってほとんど使わない -、そんな言葉とまったく関係のない「通り雨」。
子供たちと一緒に急いで洗濯物を取り込む。
その雨は洗濯物が干してある側だけに降り、そうでない側には降らなかった。
そんな雨の様子を「濡れなかったほうは、もしかしたら月に助けられたのかもしれないよ」と10歳の二男が言う。
「お空の月?」と僕は訊く。「半円の月みたいに」
「そう」と彼は答える。

もう少し高いところを塗装するために、そして月を捕まえるために梯子が欲しい。