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9月18日の「はりえ」

9月18日の「はりえ」 (2)
9月18日の「はりえ」 (3)
9月18日の「はりえ」 (4)
9月18日の「はりえ」 (5)
9月18日の「はりえ」 (6)
9月18日の「はりえ」 (7)

50年以上も前の話だ。
通っていた幼稚園で僕が作った、新聞紙をモノの形に切り抜いて濃い緑色の画用紙に貼り付けた、どうでもいいような「きりえ」が今まで残されている特別な意味があったはずだが僕は知らない、と簡単に終えてしまうことのできない記憶が僕にはあって、その年の9月18日の僕は – そうなった原因は忘れてしまったが -、ひどく機嫌が悪く、元気がなく、クラス担任が僕の言葉を待ちながら、そして途中から僕の持ち時間は失われ、ひとつひとつの「きりえ」の下に「ふね」、「しま」、「じどうしゃ」、「りく」、「ばす」と書いたのだ。
僕にとってひどく重要な日だったのかもしれない。

新聞の映画上映欄には「板宿東映」や「神宿会館」がある。「ブラザーとんかつソース」の広告がある。
新聞記事の文字も今よりはるかに小さかった。