
おととい、拾ったんだ。
レンガ1つ分くらいの「とどこおり」が道に落ちていたからね。
置いてあったのかもしれない。置き忘れたのかもしれない。
僕のモノか誰のモノかちょっとわからないのだけれど、これで何かが少しは進めばいいと思う。
広島歓楽街の4大通りのひとつに「薬研堀通り」があります。
かつての遊郭、今は歓楽街だそうです。
「薬研」と書いて「やげん」と読みます。
「薬研」とは草や根などを細かく挽く道具です。細長く舟の形でV字形にへこんだ金属製の「やげん台」と車輪状の「やげんぐるま」から構成されてる…、と書いてもうまく伝わりませんね。
時代劇や漢方薬を扱うお店で時々見かけるので、見れば「ああ、あれか」とわかるはずです。
そして「薬研」にはその形から女性の生殖器の意味があるそうです。
そんな広島・薬研にあった「瓶の底」というお店のマッチ。
僕にはいろんな意味で瓶の底まで深かったのです。
“元町二丁め明治屋向小路の中央”
“本場そのままの味! ぎょうざ「かっぱ天国」”
たるみ燐寸博物館でこのマッチ箱を見て、涙を流した人がいる。
“元町”とは神戸の「元町」、”明治屋”とは「明治屋神戸元町ストアー」、”本場”とは「台湾」のこと。
ぎょうざ「かっぱ天国」は神戸・元町の「南京町」で創業し、神戸デパートに地下へ、六甲へ、王子動物園前へと移転していった。
これは神戸・元町での創業当時のマッチ箱である。
もうぎょうざの店「かっぱ天国」はない。
1899(明治32)年に神戸・元町に開業した”明治屋”こと「明治屋神戸元町ストアー」は2013年1月20日で閉店している。
買ってきた油性耐久塗料で錆や剥がれの目立ってきた自宅のトタン部分や雨戸を塗り直していた。
「立て板に水」でも「横板に雨垂れ」でもなく – 最近の僕は故事ことわざってほとんど使わない -、そんな言葉とまったく関係のない「通り雨」。
子供たちと一緒に急いで洗濯物を取り込む。
その雨は洗濯物が干してある側だけに降り、そうでない側には降らなかった。
そんな雨の様子を「濡れなかったほうは、もしかしたら月に助けられたのかもしれないよ」と10歳の二男が言う。
「お空の月?」と僕は訊く。「半円の月みたいに」
「そう」と彼は答える。
もう少し高いところを塗装するために、そして月を捕まえるために梯子が欲しい。
日本では11月20日が「ピザの日」です。まだ、1か月ほど先のことですね。
ピザ職人の姿に惹かれて、ピザレストラン「サンマルコ(SAN MARCO)」のブックマッチを開くと京都・河原町、大阪・豊中、滋賀・大津に店舗があったことがわかります。
「石山」店は「国鉄石山駅前通」です。
国鉄分割民営化の年がいつだったのか、僕にはすぐに答えることができません。毎回調べ直すことになります。1987(昭和62)年ですね。
さて、このブックマッチのイラストではピザは6等分にカットされています。6等分って難しい。奇数等分もなにぶんにも難しいはずです。
同じ大きさにならなし、のってる具材の量だって同じにならない。
等分できないという事実は子供の頃、兄弟喧嘩の理由のひとつでもありました。
みなさんは何等分に切り分けますか? 僕は基本的に8等分ですね。