


珈琲館「時間割」のマッチ箱の時計はどれも8時を指している。20時かもしれない。岡山大学正門通りにもう珈琲館「時間割」はない。
”正面通りは今も昔も、都会の学生街と違って、学生向け店舗が密集したという感じではないが、そのなかで「時間割」はいかにも学生向けの喫茶店でした”、”鉄板にのったミートソース・スパゲティとシートの後ろに並ぶ漫画をよく読んでいたことを思い出します”、そして、その「時間割」の隣には今も営業している美容室(かつては理髪店)があって、”美容室のご主人と奥さんの話によると、少なくともわたしたちが店を開いた1985(昭和60)年にはすでにあった。それ以前は解らない。「時間割」が閉店する時に店主からもらった小さな植木が今でもあって、150センチに伸びた。伸びた分だけ時間が経っている”
このマッチ箱をたるみ燐寸博物館に持ってきてくれた方からそんな情報をいただきました。ありがとうございます。
このように誰かの記憶の中に大切に残っている店があるのです。もちろん、僕にもあります。