


“このネコはF6セブンのペットです ペットネームをつけてください”
男性向け新雑誌の宣伝としては控えめなマッチ箱だと僕は思う。
“F6セブン”と書いて”ファイブシックスセブン”と読む(“F”の部分は”Five”)。
1965(昭和40)年11月6日に創刊(正確には)、毎週火曜日発売、1冊50円という時代だ。出版社は「恒文社」。
マッチ箱に”ヤングメンの新週刊誌”と印刷されているように、1964年5月11日に「平凡出版(後のマガジンハウス)」から出版された男性向け週刊誌「平凡パンチ」に対抗するような雑誌だったが、短命に終わった。
石森章太郎(後に石ノ森章太郎に改名)が「5SS(ファイブ シックス セブン)」という漫画を連載し、水森亜土がイラストを描いたり、戸川昌子の連載小説や1966年の映画「ミクロの決死圏」、「恐竜100万年」に出演したラクエル・ウェルチのうっとりするような曲線美の水着写真、1960年代を代表するスーパーモデル、ジーン・シュリンプトンについての記事が載ったりした。
僕は今日まで「週刊F6セブン」を知らなかった。
結局、ペットの猫の名前は決まったのだろうか。