
横浜ステーションビルにあったニッカバー「可祝」。
「可祝(かしゅく)」とは女性の手紙の末尾に用いるあいさつの語。かしこ。「これにて失礼いたします」の意味です。
女性の手紙は「かしこ」で終わるのが一般的だということを僕はすっかり忘れていました。
そして、「横浜駅SF」という小説の存在を今日初めて知りました。
そうか、1962年に開業した「横浜ステーションビル」は”増殖する”横浜駅にのみ込まれてしまったんですね。
僕の好きなデザインのマッチ箱であることには間違いないのです。
拙著、高度経済成長期の広告マッチラベルデザイン集「マッチ・ラベル 1950s-70s グラフィックス(2019年4月8日発売、グラフィック社)」に載らなかったのは、箱の形を保っていなかったからです。