マッチ・コレクション/首都美化デー

マッチ・コレクション/首都美化デー 毎月十日

昨夜、1962年12月と「東京オリンピック」開催前の1964年の東京へ行ってきた。

「高度経済成長」の中に取り残されていたのは、国民の公衆道徳だった。
街にはゴミがあふれ、川は悪臭で満ちていた。
経済は成長したが、ほとんどの国民にはゆとりがなく、モラルなどに気を遣う生活はまだまだ遠いところにあったため、1964年、日本は国策として「東京オリンピック」に向けた町の美化・改変をすすめ始めていく。

1962年12月に東京都の主催で「毎月10日を”首都美化デー”とする」ことが決定し、河川浄化、ゴミ対策、吸い殻対策、道路不法占拠対策、公衆トイレの改良の必要性が説かれた。
結果として、不要となった川は埋め立てらることになる。

そして、これらの「美化・マナー向上」を国家による行動統制ととらえ、「過激なナショナリズム」、「自国の文化・文化的アイデンティティの消失」と憂いた文芸評論家・英文学者・芸術家もいて、東京から – 一時的にしろ – 離れた、ということを僕は今日はじめて知った。

今朝、僕はそんな1962年から”中央区美化推進協議会・東京をきれいにしましょう・首都美化デー毎月十日・吸いがらは吸いがら入れに”と印刷されたマッチ箱を持ち帰ってきた。持ち帰ったことにより過去を改変したとすれば申し訳ない。

今日は2019年8月10日。
1964年の東京は本当に輝いていたのだろうか、と僕は思う。

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