「すし」を漢字で表わすと「寿司」と「鮨」と「鮓」がありますが、その違いについてはここでは触れません。
たるみ燐寸博物館に「増田屋」のマッチ箱がいくつかあります。リアルタイムで手に入れたもの、譲り受けたものといろいろです。
子どもの頃から、垂水の「すし屋」と言えば「増田屋」なのです。
僕は「本店」にも「平磯店」にも行ったことがありますが、最もよく覚えている「増田屋」は「垂水駅前店」です。
その「増田屋 垂水駅前店」は2017年3月26日に閉店しました。現在は「本店」と「平磯店」の2店舗が営業しています。
「本店・垂水駅前店・平磯店」の3店舗になる前は「本店・ショッピングセンター店(たるせん店)・センター店」という3店舗構成だったのだと思います。
「増田屋」に関しては2012年7月8日のblog”「増田屋」「雅」「たるせん・UCC上島コーヒー」「思いつき」/ノスタルジア(垂水・その1)“に軽く書いているのですが、今日は少し深く見ていきます。
母に連れられてよく行ったのが「増田屋 垂水駅前店」で、行くと母は必ず赤だしの味噌汁を注文しました。
母の料理のお陰で弟も僕も充分に味覚は発達していましたが、まだ子どもであった僕らには赤だしの味は馴染まないものでした。そんな思い出があります。
「平磯灯標」が印刷されているマッチ箱もあります。
「平磯灯標」については2012年7月16日のblog”国産第1号のセメントと垂水の灯台(平磯灯標)とウィリアム・サマセット・モーム”とコメントに書いたその補足を読んでいただければうれしいです。
引き出し部分に丸い穴が開いていて、箱を振ってそこからマッチ棒をくじ棒のように取り出す「おみくじマッチ」もありました。
頭薬と軸木の色の組み合わせがあって、ピンク色の頭薬と白い軸木は”大吉 ロマンは東より! 宴会は増田屋”、青色の頭薬と白い軸木は”中吉 思いがけない恋が…… 押しの一手”、白色の頭薬と赤い軸木は”小吉 無理するな 外泊控え”となっています。
「増田屋」のマッチ箱を見ていくと、「寿司」と「鮨」と「鮓」のどの漢字も使われていますね。