
季節を書き換えようとして、なにかがもがいて、2019年3月最後の日は晴れて、雨降って、曇って、夕陽に染まって暮れて終わっていく。
さあ、カレンダーを捲ろう。
娘が日本漢字能力検定を受けてみたい、と言い出したので、過去の問題に挑戦するのを眺めていると、カタカナを漢字にする設問で「ひなが殻をワって出てくる」という部分で、娘も僕も驚かす表現の「ワッ」と読んで、漢字になおすところがないとふたりで笑ったのはごく最近のことです。
「同栄信用金庫」は「東都中央信用金庫」を経て、現在の「さわやか信用金庫」につながっていきます。
本部は東京都渋谷区にあるんですね。
その 「同栄信用金庫」の銀座支店が遠い昔に配った経木のマッチ。
信用組合から信用金庫に改組したのは1952(昭和27)年です。
片面に”そだてる たのしみ”、もう片面には”大銀座祭 幸運の鍵”、”当せんの方は 此の中に 券があります”とあります。
“そだてるたのしみ”とは貯蓄のことですね。総務省統計局の記録では1952年の銀行の普通預金の預貯金金利は「2.19%」でしたからね。
“当せん”の”せん”が漢字でないのは「選」という漢字が画数も多く、当時の技術では描きにくい書体だったからでしょうね(はっきりとした証拠はない…)。
マッチ箱の状態はあまりよくなく、側薬部分から壊れてきていますが、いったいどんな当選券が中に入っていたんでしょうね。
市外局番は「06」ですが、 尼崎市は大阪府ではなく、兵庫県にあります。
神戸市内の小学校に通っていると、尼崎の大気汚染の歴史を学びます。
1960年代以降の工場排煙、 1970年代からは国道43号と阪神高速道路などを走る自動車からの排ガスで市民にぜん息や慢性気管支炎が多発しました。
“< 三つの願い >
・まちに緑とあおぞらを ・くらしに夢としあわせを ・こころに愛とうるおいを”
というのは尼崎市の切なる願いだったのでしょう。近年の尼崎は住みやすい街になっています。2019年3月29日には「尼崎城」の一般公開が開始されます。
“たばこは市内で買いましょう” と印刷されているのは、同じ銘柄のたばこであれば全国どこで買っても同じ価格ですが、代金に含まれる税金のうち「区市町村たばこ税」は小売店等のある市町村の収入となるからですね。
マッチ箱に印刷されているたばこの火の部分が市役所の場所で、紫煙の航跡はそこから伸びる幹線道路を表わしている、あるいは海岸線か市の境を描いているのではと思いましたが、そういうわけではなさそうです。