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マッチ箱/マッチラベル 雑文

時間の調味料

時間の調味料

日々、僕はマッチを擦って、ろうそくを灯した。
余った火を線香に移すこともあるし、ろうそくの火を使うこともある。
新たなマッチを擦って、 直接 、線香に火を渡すこともある。

そしてマッチの火を眺め、軸木から漏れ出る白い煙の緩やかな動きと行方を追う。
それは僕にとって習慣にも似た動作だが、 慣れることがあってはならない、短い特別な時間なのである。

そうやって火は受け継がれていく。時間と同じように。 記憶と同じように。