おおよそA4サイズの「COBOL コーディングシート」。 何枚か綴られたままやや色あせて、未記入の状態で母の部屋から見つかった。
通った大学のプロフラミングの講義で配布されたような気がする。
大学でのプログラミングの課題はCOBOL言語ではなかったが、「COBOL コーディングシートと印刷されているが、気にしないで使うように」と言われたことを思い出したからだ。
結局、大学のレポートは提出しなかった。当時の僕にはプログラミングがさっぱりわからなかった。
僕の父が設計の仕事に携わっていたころ、父が会社から持って帰る図面は青焼きのコピーだった。
幼少期の僕は白い面が「表側」だと思って、そこに絵や文字や数字を書いていた。
たぶん父と母は「COBOL コーディングシート」をメモ帳代わりに使うつもりだったのだろう。結局は使われないまま、残った。
メモ帳にすることもなく、もう廃棄処分する。