寒川文書館での講演を終えて、茅ヶ崎で古くからの友達に会って食事をし、新宿に着いたのは20時を9分過ぎた時刻。
「バスタ新宿」の場所を確認し、新宿駅東口へ向かいます。
夜になると、そびえ立つビルはどれも同じに見えて、方向がわからなるので、「新宿タカシマヤ」の位置を記憶し、光あふれる看板を記憶しながら、昔の記憶の新宿を足早に歩きます。
たるみ燐寸博物館には「新宿高野」のブックマッチが2種類あります。
ひとつは表側に”若い女性のおしゃれ洋品 TAKANO Accent PARLOUR”、裏側に”フルーツとお食事の 新宿高野 タカノフルーツパーラー”と印刷されたもので、これは「新宿高野」がレディース・ファッション業界へ進出した1959(昭和34)年頃に作られた広告マッチでしょう。
ブックマッチであることがわかりにくいのですが、間違いなくブックマッチです。
もうひとつのブックマッチは開くと内側に地図が印刷されていて、新宿駅東口前のタカノフルーツパーラー「本店」と新宿住友ビル地下1階”フォンターナ”内にあった「住友ビル店」の場所が示されています。
新宿住友ビルが竣工した1974(昭和49)年なので、その頃に作られた広告マッチだと思います。
紙軸は黒で頭薬は緑色。
「新宿高野」本店の写真を撮って「バスタ新宿」に戻ろうとして、曲がり角をひとつ間違え、ビル群の中に「新宿タカシマヤ」を見失ったのです。