1枚は岡山県の柳川電停にあった「ハイボールスタンド」。店の名前らしきものがありませんが、「ハイボール」という店名のスタンドバーだったのかもしれません。
もう1枚は「洋酒の居酒屋/キャバレー・アルサロ あまがさき ナナエ」。「あまがさき」は兵庫県の「尼崎」だと思います。
簡単にコピー印刷ができたり、ディジタル印刷なんて技術がない時代、ひとつの「版」で印刷できる枚数には限りがあり、「版」が使えなくなると、図案から製版し直さなければならなかったそうです。
ですから、同じ店のマッチでも製作時期によってデザインが微妙に異なるということがありました。
「似ているけれど、微妙に異なる。同じではない」デザインが遠く離れた場所で使われた理由はデザインを手掛けた人がたまたま同じだったのか、そのマッチラベルに描かれた小さな作品へのオマージュだったり、リスペクトだったのかもしれませんね。