村上春樹の「クリーム」を読んで、僕のことを思い出す、ということについて。

村上春樹の「クリーム」を読んで、僕のことを思い出す、ということについて。

2018年6月11日の朝のことだ。
“村上春樹の「クリーム」って読んだ?”というメッセージがSNSで届く。続いて、なぜか僕のことを思い出した、と。
その短いメッセージに気がついたのはその日の午後が2つ目の夜に向かって助走を始める頃だった。

僕はその日に夜遅くメッセージを返す。

こんばんは。
今日、文学界に載った短編「クリーム」を急いで読んできた。
僕のことを思い出したのは「中心がいくつもあり、外周のない円」っていう部分でもそれほど気のない女のコの手紙をもらって出かけていくところでも、花束を買っていくところでも、たどり着く場所がどこにもない話だと言うところでもなく、どこからともなくわき出てくくる飲むことには適さない井戸水のような不安なひとり小さくなって耐えるところかな?
女のコに招待状が届いて、花束を出かけていって、結局は何もなかった、という前半部分、既視感が僕に波のように押し寄せてくるのだけれど、どこかで読んだのか、よくある話なんだろうか?

昨年、僕は彼に「再びの誕生日おめでとう。再び、このよき日が繰りかえされますように」という使い回しのきくメッセージをSNSで送った。
「騎士団長殺し」発売時、彼は夜中12時に三省堂で並んで「騎士団長殺し」を買ってNHKに取材された、という返事をもらった。
彼が取材された部分がテレビで放映されたかどうか僕は知らない(知らされなかった)し、もう何年も会っていない。最後に会ったのはいつのことだったのだろう。
最後に電話で話をしたのはいつのことだったのだろう、と思い返してみる。
翌々日の午後、彼からメッセージが届く。

お返事ありがとう。なんで「クリーム」を読んで思い出したかは、何となく神戸の地形からの連想?
それで、今日の、このメールを送るキッカケは、四ツ谷近辺の中央線沿い堤のベンチで、いま佇んでて。
ノルウェイの森の連想からかなぁ。

四ツ谷近辺の中央線沿い堤のベンチに座ってスマートフォンで撮した写真が添付されていた。

「存在っていうのはそういうものなんだ。そうやって思い出してくれてありがとう」と僕はすぐにメッセージをすぐに返す。
「この人とは現在連絡できません」というメッセージが表示される。
なぜだ、と僕は思う。
アカウントを検索しても彼らしき人物が見つからない。そうやって彼の存在が消える。
「嘘つき夜」によって何かが描き変えられた。

* blog内、全て敬称略です。

村上春樹の「クリーム」を読んで、僕のことを思い出す、ということについて。” への2件のフィードバック

  1. このブログそのものが村上春樹ワールドを連想しました:D
    ご友人、また連絡がとれると良いですね!

    ・・ちなみに私は、スマホの機種変したら、何故かメールの送受信が出来なくなりました。
    もしかしたら誰かがメールを送信してるのかもしれませんがワタシには届かないので、無視してると思われてるかもしれません・・・それも仕方ないか~XD!!

    いいね

    1. Nasukoさま、こんにちは。

      彼はある業界では功績を残している人物なので、探すのはあまり難しくはありませんでした。webの力です。
      そこから先が難しくいて、なかなか彼に連絡できませんでしたが、先日、電話で連絡が取れました。
      「SNSは面倒だからやらないからアカウントを削除した。ごめんごめん。Facebookって唯一のつながりだったよねー。メールアドレスを教えておくよ」となりました。
      なにごともなくてよかったです。

      いいね: 1人

*メールアドレスが公開されることはありません。 メールアドレスと名前の各欄は必須項目です

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください