カテゴリー モノ 空 雑文 温度勾配 投稿作成者 作成者: auxiliarylines 投稿日 2018年2月13日 温度勾配 へのコメントはまだありません 僕は彼のことを「午前の冷たい男」と名付けている。本当の名前は知らない。 知らなくても、僕よりはきちんと仕事を進めていく。 彼が僕の本当の名前を知ってるのかどうか、そして僕をどう呼んでいるのかなどということは気にしない。 午後になると僕は彼から鍵を受け取り、「それ」を監視する作業に入るわけだけれど、まったくもって「そこ」は寒い。「それ」に不都合なことが起こらないように見守るためには「そこ」はとても寒くなければならないからだ。 彼には温度に関する感情表現がないんじゃないか、と僕は時々思う。 広告共有:FacebookTwitterTumblrメールアドレスいいね:いいね 読み込み中… タグ 日々