“街へ一歩外に出ると、そこには秋の気配がはっきりとあった。けだるい夏の熱は消え、新品の革製品のような香りが、きりっとした空気の中に流れていた。(ジェイ・マキナニー「空から光が降りてくる」、翻訳:駒沢敏器、1997年、講談社)”
夏のことはよく覚えている。でも秋のことをあまり覚えていない。
僕の娘も双子の息子たちも粘土を使った工作は得意じゃなさそうだ。
双子の息子たちのうちどちらかが創ったベニヤ板の上の立体作品の端っこに「秋」が集まっていた。
僕は小学生のころ、図工の時間が一番好きだった。