譲り受けた「オリヂナル・ジョーズ」のマッチを見て「オリヂナル・ジョーズ、オリヂナル・ジョーズ、オリヂナル・ジョーズ…」と僕は頭の中で繰り返してみる。
「横浜市中区」と「オリヂナル・ジョーズ」をキーワードにwebを検索して、JR根岸線「関内」駅の近くの店と江ノ島電鉄「和田塚」駅の近くの店を見つける。
僕は「オリジナル・ジョーンズ」と思い込んでいた過去があってちょっと恥ずかしいのだけれど – だからよく覚えているのかもしれない – 、「オリヂナル・ジョーズ」という店の名前が記憶の片隅で「知っているよな」って僕に言い続けている。
関内にあった「オリジナル・ジョーズ」は1953年10月に横浜市中区山下町で開業して1967年5月に中区相生町に移転し、2011年ごろ惜しまれつつ閉業したらしい。その店のちょっと小柄なマッチ。一般的なマッチ棒の軸木はおおよそ49mmの長さに対して、このマッチ棒の長さはおおそよ35mm。
勤めていた会社の誰かの結婚式の後のパーティーで行ったのか、女のコに誘われたのか思い出せないのでそのままにして、昨日、ふたたびwebを検索してみた。
今度は画像検索。
思い出した。ちょっと照れくさい。行ったことがあるのは江ノ島電鉄「和田塚」駅のそばにある「オリジナルジョーズ」だ。
江ノ島電鉄沿線に住んでいた知り合いに「ピザを食べに行こう。とても素敵な女のコが店にいるしさ」と七里ヶ浜から電車に乗って、夕刻の由比ガ浜を観ながら行ったんだ。
「関内」の店から暖簾分けされたかどうかはいろんな説があるみたい。
もう10年以上も前のことだ。あのときは接客してくれた女のコたちのことが気になってどんなピザを食べたのか思い出せないな。
追補(2017年12月13日):
SNSで「マッチはオリヂナル・ジョーズのテーブルクロスの柄ですね」とコメントを頂きました。
マッチが先かテーブルクロスが先かという話は別の次元として、とにかくマッチ箱のデザインはテーブルクロスの柄です。