たるみ燐寸博物館がオープンした早い時期に譲っていただいた多くのマッチの中に見つけた純喫茶「きらく」のマッチ箱はタイポグラフィーも描かれているイラストも色合いも僕のお気に入りです。
「きらく」は「㐂楽」「喜楽」と漢字で書きますが、「㐂」は環境依存文字なので、正常に表示されない場合は「Unicode 16進:3402 10進:13314 / JIS 16進:2E23 / Shift JIS 16進:3561」で確認してくださいね。漢数字の「七」が3つ集まった漢字です。
「三宮センター街三十年史」に載っている「三宮センター街ガイド<昭和31年1月現在>」と「ゼンリンの住所地図(昭和43年版)」に「きらく」を見つけることができました。
三宮を南北に延びる道路が「フラワーロード」と命名された時期は定かではなりませんが昭和31年ごろは「市電滝道」と呼ばれていたようです。
「三宮センター街ガイド<昭和31年1月現在>」を見ると、三宮センター街を「市電滝道」側から東から西へ歩いて行くと、左手(つまり南側)に後藤書店、星電社、土ヰ手芸品店、あかつき書房があり、三宮センター街1丁目と京町筋が交差するあたりを通り越した右手(つまり北側)に長沢紙文具店(現:ナガサワ文具センター)があり、その西隣が純喫茶「きらく」だったようです。
あかつき書房から見ると京町筋を挟んで斜めに位置にしていました。
後藤書店は2008年1月に閉店しました。ナガサワ文具センターは2007年にジュンク堂書店三宮店3Fへ移転し、リニューアルオープンしました。
先日、三宮へ行った際に撮影した「あかつき書房」の写真と共にここに、そして個々に残しておきます。