“僕も毎朝僕自身のねじを巻いています。ベッドから出て歯を磨いて三十六回くらいコリコリとねじを巻きます。(村上春樹「ノルウェイの森」、1987年、講談社)”
断っておくが、僕は思い込みを含めて熱っぽく語ることができるくらい村上春樹の熱心な読み手だけれど、長編小説「ノルウェイの森」だけを好きになれない。けれどもその理由を100字以内で書き残すことはできない。「ノルウェイの森」のファンの方には申し訳ない。
いつもより少しばかり早起きの僕は巻くことのできないねじを抱えながら、落ち葉の海を見るために少し遠くへ出かける。
* blog内、全て敬称略です。