たるみ燐寸博物館に「初音」という店の経木の古いマッチ箱があります。
現在では「初音」といえば「初音ミク」でしょうか。
1933年(昭和9)年の明石市街全図にマッチ箱の背に書かれている「追手町」という地名を見つけることができました。それによると明石駅南側の再開発によって2016年12月1日に開業した地下2階・地上7階・塔屋1階の建物「パピオスあかし」と明石駅南口バスターミナルを含めたあたりが昭和という時代のはじめに「追手町」だったようです。
「追手町」は「おうてまち」あるいは「おうてちょう」と読むのだと思います。
「追手門」が転じて「大手門」。城郭の正門のことを意味します。
紫式部の書いた「源氏物語 第23帖」に「初音」という「帖」があります。明石と初音がつながりがなかったわけではありません。
源氏物語の「初音」を題材にして描かれたイラストかどうか、「初音」がどんな店だったのか僕にはわかりません。
明石駅南口バスターミナル周辺の写真とイラストが素敵なこの「初音」のマッチをここに残しておきます。