はじめてこのマッチ箱を目にしたときには僕は騙し絵だと気がつきませんでした。
そんな騙し絵を用いた経木のマッチ箱です。
「ペコニヤ」は果たしてどのような店だったのでしょう。
マッチ箱の背にある「北区老松町」とは現在は大阪府北区西天満となった地域ですね。
「同和ビル南東入ル」の「同和ビル」とは1991年に解体された「同和ビルヂング」のことでしょうか。
「ペコニヤ」とは昭和初期によく見られた「ベゴニア」の俗な表記かもしれません。
騙し絵の手法を用いたイラストはマッチラベルに多く見つけることができます。
「門司・日之出町2丁目 髑髏」のマッチラベルも騙し絵。
たるみ燐寸博物館に何ヶ月か前に来館なさったかつてマッチラベルのイラストを手がけていた職人さんから 「ナミちゃんの人気」に書いたマッチラベルのイラストも「こうやって、こうすると、こういう構図になる隠し絵」であることを教えていただきました。
それ以来、僕はマッチラベルを見るたび、そこになにかが隠されているんじゃないかと疑ってしまうのです。