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マッチ・コレクション/花王石鹸 (マッチラベル)

マッチ・コレクション/花王石鹸 (マッチラベル)

まだ、右側を向いた「月の顔」だった時代に作られたマッチラベルだと僕は思う。
花王石鹸の歴史は「花王グループ」の公式サイトに詳しく記載されているのでピョンピョーンと飛ばしてしまおう。

1890(明治23)年の洋小間物商「長瀬商店」に始まる「花王石鹸」の歴史の中で、1931(昭和6)年ごろの石鹸パッケージにこれら2枚のマッチラベルに印刷されている「花王石鹸」と同じタイポグラフィーを見つけることができた。
ふりがなもひらがなの「かおうせっけん」ではなくカタカナで「カオーセッケン」だから、たぶんその時代に作られたマッチに貼ってあったんだと思う。

花王の「月の顔」は1943(昭和18)年に左向きに変わるのだけれど、それは満月へと向かう左向きという「験担ぎ」説が一般的なのかな?

横文字を右から左へ字をならべる – 「右書き」というらしい – 駅名を左から右に字を並べて読むという方法 – 「左書き」というらしい – に統一すると文部省(現在の文部科学省)・国語審議会が具申したのが1942(昭和17)年。
右書きで「花王石鹸」と書いていた時代 – つまり表記上では「鹸石王花」 – を左から右へ読み書きする左書きの時代への転換期に「横文字の左書き統一のお知らせ」の代わりに顔の向きも合わせて変えちゃった、などと僕は勝手に想像する。

それはさておき、このマッチラベルに印刷されているイラストが”すんばらしいー”。
洗濯用の”洗いせっけん”ではなく、こんな顔の汚れは”顔せっけん = 花王石鹸を、カラダの汚れも花王石鹸を使ってさっぱりしましょう、ってくらいの意味のイラストなんだと思う。
描かれている人たちが楽しそうだね。

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