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Billiken meets Kewpie. – 古いマッチラベル

Billiken meets Kewpie. - 古いマッチラベル

SNSで僕の知り合いが神戸ハーバーランドの近くにある松尾稲荷神社の「ビリケン」について書いていたので、たるみ燐寸博物館にある「ビリケン」について僕は書き残しておこうと思います。
別の「ビリケン」のマッチラベルがあったように思うのですが、あちこちに散らばっていて見つからないので、今回は僕が便宜上”Billiken meets Kewpie.”と名付けたマッチラベルを紹介します。

かつてビリケンとキューピーは出会ったことがあります。
素晴らしい!

ビリケンって日本生まれだと思っていたのですが、1908年のアメリカ生まれだったんですね。キューピーは1909年のアメリカ生まれですね。
“Billiken meets Kewpie.”名付けたマッチラベルのイラストを注意深く見てみましょう。

意外な発見というのか、僕の見落としというのか、ビリケンとキューピーは握手をしているわけではなさそうです。キューピーは1歳年上のビリケンに腕を支えてもらっていますね。

“IMPREGNATED SAFETY MATCHES”とはマッチ業界で「インプル軸」と呼ばれている安全マッチのことだと思います。
マッチを擦ると頭薬の部分が発火します。そして火は軸木に移っていきます。頭薬と軸木は炭化して落下。そうなると周囲に火が燃え移ってしまいます。
そうならないように、燃焼後にマッチの頭や軸木が落ちたりしないよう残り火対策の処理をしているということですね。
マッチはそういう技術のかたまりでもあるんです。
現在、日本では安全性を重視して「インプル軸」が使われています。

さて、”Billiken meets Kewpie.”のマッチラベルには”MADE IN JAPAN”とあるので、おそらく日本から輸出していたマッチに貼られていたのだと思います。
“AVERAGE CONTENTS 60 STICKS”ということは平均して60本のマッチ棒が入っていたということですが、現在の「並型マッチ」と呼ばれるマッチ箱は「56mm * 35mm * 17mm」というサイズです。60本は入っていません。
撮影に際して参考のためにつかった、規格の古い、頭薬も小さい、細いマッチ棒なら60本は入りますね。

“Billiken meets Kewpie.”のマッチラベルがどのような意味で作られたのか、これは謎のままですね。かなり古いことは確かです(おそらく大正という時代の終わりか昭和という時代の始まりに…)。