「点子ちゃん」について書くのは2度目となります。
最初は文を野田道子、絵を太田朋が手がけた「点子ちゃん(2017年2月23日のblog)」。
今回はエーリヒ・ケストナーの「点子ちゃんとアントン」。
小学生の頃に「飛ぶ教室」を読み切る力のなかった僕が今になってケストナーの児童書を子供への読み聞かせではなく、自分のために読むのも不思議な気がします。
“点子ちゃんのほんとうの名前は、ルイーゼといった。けれども、生まれてから1年というもの、ぜんぜん大きくならなかったので、点子ちゃん、とあだ名がついた(エーリヒ・ケストナー「点子ちゃんとアントン」、翻訳:池田香代子、岩波書店、2000年) 。”
ドイツで”Pünktchen und Anton”が出版されたのは1931年のことです。ケストナーの点子ちゃんはちょっとした事情で夜の街でマッチを売っています。
どのようにして、そしてなぜ点子ちゃんがマッチを売っていたのか気になっただけなんです。
僕は物語からなんらかの教訓をくみとろうと思ったわけではありません。
マッチが重要な役割をもって登場する物語は案外多いのかもしれません。
* blog内、全て敬称略です。