たるみ燐寸博物館には2015年に譲られた「洋食いくた」の古い経木のマッチ箱があります。引き出しの部分も経木です。
阪急電鉄「神戸三宮」駅 – 「三宮」という名称だった時代もあります – の北側にあるその阪急電鉄と平行して東西に伸びる通りの名前を僕は思い出せないのだけれど、阪急電鉄「神戸三宮」駅からその通りを西に歩いて、生田筋と交わるあたりに「洋食いくた」はありました。
「洋食いくた」の創業は1949年。創業当時の店の様子はわかりません。
僕が「洋食いくた」に入ったことがあるのかどうかも忘れてしまったのだけれど、店の前の道を通ることは頻繁にあったので、「洋食いくた」があったことは覚えています。
2014年に「洋食いくた」は突然閉店してしまいました。
かつて「洋食いくた」と描かれた看板が吊り下げられました。僕が便宜上「看板吊り下げバー」と呼んでいる部分はナイフとフォークのデザインだったと思っていたのですが、webで調べると「フォーク」でしたね。
洋食いくたの閉店のお知らせには
“閉店のお知らせ
この度二月二十五日をもちまして
洋食いくたは閉店させて頂きました。
昭和二十四年創業以来、お客様及び
関係各位様には長い間ご愛顧を
賜りました事心よりお礼申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し
上げますとともに御礼かたがたご挨拶に
かえさせて頂きます。
平成二十六年二月末日 洋食いくた店主”
とあったそうです。