
かつて京都市電河原町線という軌道路線がありました。1956年から1980年代後半までその京都市電「荒神口」電停前に「しあんくれーる」というジャズ喫茶があったそうです。
「しあんくれーる」。フランス語で“Champ Clair”。「明るい場所」といった意。
意味は違うのだけれど、「思案に暮れる」という日本語に少しはつながっているそうです。
その「しあんくれーる」のマッチはちょっとした経緯でたるみ燐寸博物館にたどり着きました。
僕がジャズ喫茶にたたびたび通うことはなく – 僕の周りではすでにジョイ・ディヴィジョンは伝説になりつつあったし、トーク・トークやザ・ドゥルッティ・コラムやタキシードムーンやウルトラヴォックスやエレクトリック・ライト・オーケストラやオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークが流れる喫茶店があった – ジャズにも知識がなかったし、周囲には大学紛争という激しく吹く風の影響も余韻もなく、静かな時代で、大学生の頃に京都へ行くことは2、3度程度しかありませんでした。
「二十歳の原点」にその著者である高野悦子がよく通ったジャズ喫茶として登場したそうです。その「二十歳の原点」を僕は遠い昔に手にすることがありましたが、読み切ることができませんでした。
白を基調にしたマッチ箱。マッチ棒を収める引き出し状の箱は「赤」。マッチ棒の軸は黒、頭薬は白。
マッチ箱の裏面にあたるほうに女性の顔とともに「しあんくれーるしあんくれーるしあんくれーる」という文字と描かれています。
京都市電東山線の「熊野神社前」に「REMA」という支店があったそうです。
* blog内、全て敬称略です。
二十歳の原点ノート、読みましたよ~:D
実に暗い気分になる本でした・・・
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僕はいつごろ「二十歳の原点」に出会ったのかあまりはっきり憶えていないのですが、時代背景も理解できないなかで、僕は数ページでうまく折り合いをつけることができませんでしたね。
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