日本の法律では「博物館法」という博物館について規定があって、1951(昭和26)年に公布された。
その後、改正はされてきたけれど、基本的なところは変わっていなくて、博物館は「登録博物館」「博物館相当施設」「博物館類似施設」の3つに分類される。
たるみ燐寸博物館は「博物館類似施設」の中の「統計上把握していない施設」にあたる。
開館してから何日目のことだったか、「なーんにもないなー。役に立たないな」と言って – もちろん関西弁でそう言って – 出て行ったある来館者の目当ては明治・大正時代、そして昭和初期の垂水や須磨の建物が印刷されたマッチだったわけだけれど、そのようなマッチを僕が持っていないことをとがめるのはどうかと思う。
具体的な建物や企業名を言ってもらえれば拾い出せたかもしれない。
その時代にマッチを広告媒体として出すことができた企業や建物が垂水や須磨にそう多くあったとは思えないのだけどね。
来るところを間違えている、と僕は思う。