僕はまだ読んだことがないのだけれど、「ベラミ(Bel-ami)」は1885年に発表されたフランスの作家、モーパッサンの長編第2作目にあたる。
その小説に店名の由来がある喫茶「ベラミ」の姉妹店が「白馬車」という音楽喫茶だった。
「白馬車」ではジャズが流れたり、ジャズ・バンドが演奏をしていたのかどうか、僕にはわかりません。「白馬車」に関しては調べきれていません。
「ベラミ」の創業は1954(昭和29)年にさかのぼります。
三宮のトアロードにも店舗があったようですが、僕が覚えている「ベラミ」は新開地にあった店です。
僕の幼い頃に父が連れて行ってくれたかもしれませんが、僕が「ベラミ」に立ち寄った記憶はありません。僕は新開地1丁目の商店街を通り抜けるだけでした。ただ、店の構えはよく覚えています。
この燐票(マッチ・ラベル)は経木のマッチ箱に貼られていたのだと思います。とにかく古いマッチのラベルで、神戸市内の電話局番がまだ1桁だった時代のモノです。
マッチ棒はおそらくこのようなものだったと思って、僕が撮影のために用意したので、当時のマッチ棒ではありません。
喫茶「ベラミ」は2011年10月11日に起きた火災で、店舗が焼失し、2015年3月9日現在、休業中ですが、僕の手元で、そして「たるみマッチ博物館」で「ベラミ」と「白馬車」のマッチのラベルが再開を、そして再会できることを心待ちにしているような気がするのです。