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暑い夏の日のおせっかい

夏の日のおせっかい

“「ぼくは怠け者の風来坊かもしらんけど、しかし人間性については学識豊かな研究者なんだ」
「つまり、おせっかいってわけね」
「ま、そうだ」(アリステア・マクリーン「巡礼のキャラバン隊」、翻訳:高橋豊、1977年、早川書房)”

JR垂水駅か山陽電鉄垂水駅の西口を出て、道路を北に渡るとバス・ターミナルがあって、その手前に、噴水の広場がある。広場の名前は特になかったと思う。

暑さのために、幼少期の子どもたちが、裸になったり、服のままで、この噴水の水を浴びて、遊んでいる。
この画像にそんな子どもたちが写っていないのは「ちゃっと、写真を撮りたいから、のいてくれないかな。邪魔なんだ」「邪魔というのは語弊があるね。個人情報の問題もあるからさ、顔を写したくないんだ。わかってくれる?」「あのさ、裸はまずいんだよね」などと柔らかく説得して追い払ったわけでなく、太陽熱を受けて熱くなったアスファルトやコンクリートの地面から放射される熱と蒼穹に大きく輝く太陽に最もさらされる時間帯、ここで遊ぶことさえ躊躇われる。

夏の暑さに愛が揺れる。
暑さのために言葉も揺れる。
彼女は心を閉じたの?
僕は何も聞くべきではない。

暑い夏の日のおせっかいほど、迷惑で鬱陶しいものはない、と僕は思う。
缶ビールの空き缶を握りつぶすように、潰してもらって結構です。でも、きちんとゴミ箱に捨ててくださいね。