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雑文

時々見る夢/列車の扉

列車の扉が開いたまま、走行している夢を僕は時々見る。
車両の片側の1つだけが開いた状態で、風を捲き込みながら、走行している夢だ。ただそれだけの夢で、事故も問題も起こらない。
誰もその扉が開いていることに気がつかず、まるでその1つの扉だけ僕には見えなくなったかのように、他の乗客にはいつもとなにひとつ変わらない光景がそこにある。

どんなときにその夢を見るのかということは思い出せないのだけれど、「あなたの潜在意識が顕在内容に形を置き換え、夢として…」などと、頼むから(頼んでいないけれど…)、フロイトの「夢分析」「夢判断」、ユングやエーリッヒ・フロムたち、それ以降のフロイト的解釈を好む人たちの説明を持ち込まないでほしい。
僕は「フロイト的解釈」を好意的に受け入れることができないから、ね。

とにかく、僕は時々、列車の扉が開いた状態で走行している夢を見る。

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