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レイ・ブラッドベリの小説「たんぽぽのお酒」、再び。

レイ・ブラッドベリの小説「たんぽぽのお酒」、再び。

僕のblog「空に補助線を…。」で、最初にレイ・ブラッドベリについて書いたのは2011年10月31日「2011年10月最後の夕陽」の中でのこと。
それから約6か月後にレイ・ブラッドベリの訃報が新聞に載った。

2012年6月7日の朝日新聞大阪本社版朝刊によると、亡くなったのは6月5日。
“「火星年代記」など文芸の薫り高い作品で知られ、SFの叙情詩人と称された米国の作家レイ・ブラッドベリ氏…(以下省略)”

紙面の関係上、その取り扱い面積はその日の事件や他の記事に左右されること、文字の大きさ・文字数の違いを考慮するとして、その逝去記事は「アーサー・C・クラーク」の逝去記事の約2分の1で、J・G・バラードの逝去記事の約2倍である。

この記事の中に、「たんぽぽのお酒」については書かれていない。

僕が所有している「たんぽぽのお酒(原題:Dandelion Wine」は翻訳:北山克彦、晶文社版で、本のカバー、及び挿絵は長新太が担当している「1971年6月30日初版、1988年3月15日五十刷」のもの。

“静かな朝だ。町はまだ闇におおわれて、やすらかにベッドに眠っている。夏の気配が天気にみなぎり、風の感触もふさわしく、世界は、深く、ゆっくりと、暖かな呼吸をしていた”

という書き出しで始まる少年ダグラス・スポールディングの物語だ。

レイ・ブラッドベリの長編「華氏451度」はフランソワ・トリュフォー監督にとって初のカラー作品となる、1966年に映画化された小説と同タイトルの「華氏451度」で体験した。

近所の書店で「追悼特集」のような企画を見かけなかった。
大手の書店で催されていたら、本当にごめんなさい。大手の書店に最近足を運ばないので…。

レイ・ブラッドベリの他の作品については、大学生以降、読んだこともなく、接したこともない僕がそんなことを言うのもおかしなことなのだけれど、ね。

* blog内、全て敬称略です。

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