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神戸の地で創業130周年を迎える文具店

神戸の地で創業130周年を迎える文具店

今朝、2011年7月4日のblogに書いたボールポイント・ペンのうち、オレンジ色の「Lamy noto」のクリップ部分が破損するという夢を見た。
その目覚めの悪い夢に僕を引きずり込むような感覚刺激や無意識的な記憶の選択が昨日、あるいは最近あったかどうかは定かではない。

僕はフロイトの「夢判断」を今、信じていない。そして予知能力もない(幽霊は見たことがあるけれど…)。
2012年5月20日のblog<僕は「占い」をあまり信じないんだよ。>とほとんど同じような理由なんだけれど、そこには付け加えるべきもっと深い理由が含まれていて、それはいずれblogで書くことがあるかもしれない。

それはそうとして、今日はポートライナーに乗って、ポートアイランドに行ってきた。
その帰りに三宮から元町まで、早足で歩いて帰る。

途中、創業130周年を迎えるという文具店のショーウィンドウを眺める。
神戸という土地で130年である。

「130」という数字にどこかで引っかかると思っていたら、2005年に「国産マッチ誕生130周年」を記念して、社団法人日本燐寸工業会と協同組合日本マッチラテラルによって、<バーチャルミュージアム「マッチの世界」>がwebに開設されたその「130」であることに気がついたわけだけれど、まあ、今日のblogの内容にからは大きく逸脱するので、<バーチャルミュージアム「マッチの世界」>に関しては以下を参照していただきたい。

<バーチャルミュージアム「マッチの世界」>の公式サイトはこちらにあります(clickすると別ページで表示されます)。

さて、このショーウィンドウに飾られている似顔絵の左横には創業130周年によせる自筆のコメントが書かれていて、一つ一つ読んでいると、僕が珍しいモノでものぞき込んでいるのかと、隣に3人組の女性が通過するかと思うと同時に立ち止まり、ショーウィンドウを見つめて、「なにこれ?似顔絵?」「えっ、ひとりひとりなにか書いているよ」「すごいね」という会話が聞こえる。

一枚そして一枚と書かれた文章を読んでいると、人それぞれ筆跡は大きく異なり、個性的であることを改めて実感するのだけれど、どんな筆記具を使って書いたのか気になって仕方がない。

そんなことを考えながら、急いで帰路につく。

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雑文

2012年5月30日の夕焼けの中に虹

2012年5月30日の夕焼けの中に虹
“海岸と太陽があれば、人の注意力の限界はだいたい2分30秒で、寒いときは四分そこそこだ。これは会社のコンピュータで計算したんだから間違いない”

暗殺者ジェイソン・ボーンを生み出し、映画「The Bourne Identity」「The Bourne Supremacy」「The Bourne Ultimatum」という「ボーン」3部作の原作となったロバート・ラドラムの長編3部作の最後にあたる「最後の暗殺者(翻訳:篠原慎、1990年、角川文庫)」の中からの引用。

緊張感のある場面での少し冗談めいた会話の一部なのだけれど、そうすると、僕の場合の注意力は2分30秒あたりで消失してしまう。

しかし、僕はそれを受け入れよう。
海岸と太陽があれば僕の注意力はだいたい1分19秒くらいだろう。
そこに魅力的な女のコでもいれば、僕の注意力はだいたい31秒くらいに縮まるに違いない。
そして、その場合の太陽が夕刻の空を青色からオレンジ色に変える瞬間であれば、僕の注意力はさらに縮まり、おおよそ11秒になる。

2012年5月30日の夕刻の光景が僕を圧倒する。
わずかな青みを残し、灰色の雲が覆い被さる空をオレンジ色に染めながら西に沈む太陽の遠く北側に、大きな虹の断片を見つける。

この瞬間を共有できなかった僕のblogへの漂着者のためにと、カメラを向けるが、うまくディジタル・カメラに収めることができない僕の未熟さに辟易する。

あきらめた僕はゆっくりとその虹が消えていく時間と空間を眺める。
注意力をおおよそ11秒に縮める女のコはこの時、僕のそばにいない。

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音楽

あんべ光俊/”HEARTS”と”遠き風の声”

あんべ光俊/

あんべ光俊のアルバムの中で、個人的に最も優れていると思うのは”HEARTS”という彼の1983年の4thアルバムなのだけれど、これはCD化されておらず、LP盤からカセットテープにダビングしていた音源をパーソナル・コンピューター上で、ソフトウェアでノイズ等を消去して、CD-DA化している。

“HEARTS”に収められている9曲は以下の通り。

1. HEART
2. 50-50
3. ささやいて
4. tomorrow -すべては時の中に-
5. 約束
6. やりきれない
7. アゲイン
8. Help 誰かがこの街で
9. 風を感じて

作詞・作曲のほとんどをあんべ光俊が行い、一部の曲をオフコース時代の大間ジロー・松尾一彦・清水仁が手がけた。
というのも、このアルバム、大間ジローをプロデューサーに起用しているという意味で、松尾・清水・大間が正式にバンド・メンバーとなった以降のオフコース・サウンドに似ていないともいえない。

1曲目の「HEART」と8曲目の「Help 誰かがこの街で」を聴くと僕は涙が出る。

そして、”HEARTS”に続いて好きなアルバムが9thアルバムである”遠き風の声(1995年)”。
このアルバムの4曲目に鈴木康博が作曲した「一億の夜を越えて」が収録されているのだけれど、作詞はあんべ光俊で、1980年のオフコースのアルバム”We are”にこの曲はすでに収録されており、その際には鈴木康博が歌っている。

このblogにさまよいたどり着いた希少な「読者」があんべ光俊の”HEARTS”を聴く幸運に出会えることを祈ります。

* blog内、全て敬称略です。

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モノ

夕刻の垂水漁港と「イルカ号」

夕刻の垂水漁港と「イルカ号」/イルカ号

夕刻の垂水漁港と「イルカ号」/漁港西向き

夕刻に垂水漁港へ気分転換に出てみると、クルーズの終わった少し派手な遊覧船「イルカ号」を見つけた。名前の通り、イルカをかたどった外観をしている。
2012年5月3日より就航しているようです(そんなこと誰も教えてくれなかったので、僕も知りませんでした)。

マリンピア神戸を出発し、明石海峡大橋を真下から眺めることができるように、くぐりぬけ、舞子海岸を一望したあと、明石海峡をめぐり、折り返す約4キロの海上コースを約30分楽しめるそうだ。

発着場所はこの画像の場所ではない。ここは遊覧船「イルカ号」が休息を取る場所。

西の空は雲に覆われ、夕陽は雲の切れ間からいくつもの光の帯を明るさの残る空に放っている。

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モノ

神戸市長田区「水の広場」にある手押しポンプ「SUN TIGER PUMP」

神戸市長田区「水の広場」にある手押しポンプ「SUN TIGER PUMP」

世の中には様々なコレクターの方がいらっしゃるわけですが、コレクションできないモノもないわけでもなく、愛好家という形で、日本全国で愛好するモノを写真に収めていらっしゃる方も多いようです。

そういう人にとって、この画像がなんであるのかはおそらく型番・製造年まで言い当ててしまいそうなくらい愛しいモノなのだろうけれど、その範疇に入らない僕はこれがなんであるのか調べるまでわからなかった。

神戸市長田区に「水の広場」という場所があって、そこにこの「SUN TIGER PUMP」と打ち出された文字のあるポンプがある。
なんの解説もない。解説が入らない、そこにあって当たり前のモノなのかもしれない。

で、webで調べることになるのだけれど、どうやらこれは「井戸用手押しポンプ」のようです。
「SUN TIGER PUMP」は業界ではかなりの知名度があり、愛好家(?)も多いようで、「これはいったい何?」という疑問はにわか雨が突然終わるように、わかったわかだけれど、「どうしてここに?」「阪神淡路大震災のメモリアル?」「緊急時に使用できるの?」ということを見つけ出すことができない。

そこを解決する必要が今のところ僕にはないので、この「SUN TIGER PUMP」の件はこのままにしておこうと思う。

だれにだって、得意分野と不得意分野があるんだよ。