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アンビエント・ミュージック 1969-2009 「環境音楽のすべて」

アンビエント・ミュージック 1969-2009 「環境音楽のすべて」

「帯」に「自分に密接でありながら、語られていなかったテーマだったので読み込んだね/細野晴臣」「完全ディスク・ガイド550枚!」「環境音楽のすべて」と印刷されたこの「アンビエント・ミュージック 1969-2009」という本は雑誌「STUDIO VOICE(2008年8月号)」で特集された「アンビエント&チルアウト」を単行本化するに際して、増補改訂したモノです。

雑誌「STUDIO VOICE(2008年8月号)」で特集された「アンビエント&チルアウト」を読んでいないので、「大幅な増補改訂」がどの程度のものだったのかは定かではないですが、ディスクガイドを550枚に増やしたことは確かです。

ただし、この本の「帯」に書かれているような「環境音楽のすべて」ではないことも確かです。これがすべてだったら、「環境音楽」を定義できなくなります。
まあ、「環境音楽」を定義する必要なんてないんですが、「どんな音楽が好きなんですか?」、「どんな音楽を聴いているんですか?」みたいな会話にぶつからないとも限らないわけで、何らかの指針・カテゴライズが必要な際には、ある種の定義が必要なのかもしれませんが…。

2011年7月16日のblogで紹介した書籍「波の記譜法」のほうが、環境音楽を「音」の分析という観点から、大きな意味で捉えていているので、環境音楽について、何らかの深い情報を求めるなら、少々難しいですが、「波の記譜法」を読んだほうがいいでしょう。

さて、この監修・編:三田格、STUDIO VOICE、出版社: INFASパブリケーションズの「アンビエント・ミュージック 1969-2009」についていえば、550枚のディスクガイドでしょう。
ディスクガイドといっても、「1ミュージシャンに対して1ガイド」というわけではないし、「アンビエント・ミュージック」を「環境音楽」ではなく、環境音楽から派生した音楽に年代別に視点を移していきます。

「アンビエント・ミュージック」 = 「環境音楽」という式が成り立つわけではないので、それでディスクガイドで気に入ったミュージシャンのCDがあれば聴いてみるといいかもしれない、という「聴く」という姿勢に新たな方向性を与えてくれることを期待して読むと意外性を見つけることができるかもしれません。

本当にディスクガイドです、この書籍は。コラムや対談もありますけどね。