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牛タコさっちゃん-広告をめぐる記号論バトルロイヤル/ADSEC(Advertising Semiotics Circle)・宣伝会議

牛タコさっちゃん-広告をめぐる記号論バトルロイヤル/ADSEC(Advertising Semiotics Circle)・宣伝会議

実家に立ち寄るたびに(自宅でもそうだけれど…)、「不要な本を片付けなさい」と言われるので、結構、処分したのだけれど、それでもどうしても残しておきたい、僕の意見の大きく曲げてまで、相手の意見と折り合いをつけることのできない本がある。

まあ、理由を突き詰めていくと、正当化できるようなそれなりのものを提示することができるかもしれないのだけれど、そんなことを考えはじめると複雑な気持ちになってしまうので、実家でも自宅でも小さくなって、処分する本を決める。

買った本をなかなか捨てられない気持ちってわかりますよね?

そんな中に見つけた「牛タコさっちゃん-広告をめぐる記号論バトルロイヤル」は1984年に株式会社宣伝会議から発行された少しタテが長い本だ。

タイトルの「牛」は「日刊アルバイトニュース」、あるいは「ラフォーレ原宿」の広告に使われた牛、「タコ」は1983年にサントリーから発売された酎ハイ(サントリーの「樹氷」を元に作られたと思われる「ハイボール」、タコハイと呼ばれていた)、「さっちゃん」は1984年当時の西武百貨店の一貫した広告「うれしいね、サッちゃん。」に登場する女の子を示している(はずです)。

本のタイトルはコピーライターで現在、株式会社博報堂DYホールディングス代表取締役社長である戸田裕一、装丁は当時新進デザイナーだった田中晃二が担当した。

2012年の今となっては広告の役割も広告における表現や人々の捉え方も大きく違ってきているかもしれないけれど、この本を購入した当時、理解できなかったことが、今読んで、やっと理解できるようになったし、「記号論」がもてはやされる時代でもなくなったけれども、この本から学ぶことは多い。

今は入手困難なので、ますます手放すことができなくて、ショップの棚にそっと置いてある。
店内で読むことはできるので、興味があるかたはお立ち寄りください。

* blog内、全て敬称略です。