サイモン・ジェフズが中心となって結成された「Penguin Cafe Orchestra(ペンギン・カフェ・オーケストラ)」。
パーマネント・メンバーがいないのでバンドというより、音楽集団といったほうが正しいかもしれない。
ともかく、「Penguin Cafe Orchestra(ペンギン・カフェ・オーケストラ)」というバンド(?)名だけで、僕はもう溺れてしまいそうなほど惹かれてしまう。
僕がまだ大学生の頃に深夜のFM放送で「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の曲を始めて耳にした。
その時に深夜のFM放送で流れていた曲のタイトルが何であったのかは忘れてしまったけれど、当時はFMラジオの番組やエアチェックのために「FM Fan」「FMレコパル」「FM STATION」「週刊FM」といったFM情報誌(いずれも廃刊)があって、番組内の曲名・演奏者を列記していたので、「ペンギン・カフェ・オーケストラ」というバンドを見つけるのはそう難しいことではなかった。
当時はレンタル・レコード店でマニアックな店員が「ペンギン・カフェ・オーケストラ」のLPレコードを輸入レンタルしていたこともあって、カセット・テープに録音していたのだけれど、CDが全盛期を迎えたときに、カセット・テープを破棄し、CD盤を買いなおした。
どのジャケットも「半魚人」ならぬ「半ペンギン」と彼らの音楽を理解したり判断するための手がかりとなる要素は全くない。
この1987年にリリースされた「Signs Of Life」の9曲目に収録されている「Perpetuum Mobile」はアダム・エリオットが監督した2009年のオーストラリアのクレイアニメ映画「Mary & Max(メアリー & マックス)」のオープニングに使われている。
坂本龍一主宰のレーベル「commmons」から2007年にリリースされた「PENGUIN CAFE ORCHESTRA -tribute-」というトリビュート・アルバムは原曲と大きく異なる音ですが、これもまた「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の新しい解釈として楽しめます。
* blog内、全て敬称略です。