榛谷泰明 編/レトリカ 比喩表現辞典[第二版]

榛谷泰明 編/レトリカ 比喩表現辞典[第二版]
外気は肉体を切り裂く金属ように冷たく、その冷気は靴の底から渦巻くように這いずりあがり、夕刻の空をオレンジ色に染める陽光の中を舞う雪が人々の口をかたく閉じさせた神戸の2012年1月24日。

僕のココロは凍った水に浸されているタオルのように、そしてよどんだ池の水の動きにも等しく、僕のココロが祭りのあとの風船みたいにしぼんでいきます。

本の帯には「もっと、ことばを!」「古今東西の文芸作品のなかから1300項目・4000事例の比喩表現を集めた機能的でコンパクトな文章表現の宝庫」とある白水社から1994年に刊行された「榛谷泰明 編/レトリカ 比喩表現辞典[第二版]」という辞典です。

榛谷泰明が約10年かけて、文芸作品のレトリックを約3,500事例集めた1988年の辞典「比喩表現辞典 レトリカ(白水社)」を[第一版]と称し、比喩事例を約4000増やした本書を[第二版]と呼ぶようです(内容に重複があるかどうかは確認していません)。

翻訳小説におけるレトリックは原作者よりも翻訳者の技量に左右されることが多いと勝手に思うのだけれど…。

辞典としての機能はほとんどない、偶然開いたページの比喩表現の事例を読んで、僕ならどうするだろうかと考える程度のものとして使うのが最適かも知れない。

レトリックは作業報告書や業務報告書や議事録には無縁の世界です。
そこは「A = B = C= …」という式が似合う世界だからね。

“<詩>のありすぎる詩は、五本の指に宝石をはめているようで俗悪である、と評した詩人があったが、このように詩においてさえ、詩的効果をあげるためには詩的でない部分を必要とする(池上嘉彦、山中桂一、唐須教光著「文化記号論への招待」、1983年、有斐閣)”

とあるのだけれど(僕も実にそう思う)、今日はもう「レトリック」「シニフィアン」「シニフィエ」「コンテクスト」「隠喩」「暗喩」など、「なんでもあり」ということにしてしまおうと。

今、レトリックに満ちた温かいお湯を溜めている浴槽に肩までつかりながら、ミニマル・ミュージックを聴いていたいと痛いほど思います。

「もっとレトリックを!」

* blog内、全て敬称略です。

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